製造業のIoTシステム
製造業の現場での工作機械の稼働状況を把握して生産性の向上や保守作業の効率化などを行いたいというニーズが多くなっています。
2017年より長岡市IoT推進ラボ、長岡IoTイノベーションハブ、長岡IoT推進協議会などの取組みに参加し、実際の製造現場での課題解決のためのシステム開発を行ってきました。
最初の取組みとして、多品種少数生産の金属加工を行っている工場で工作機械の稼働状況を取得するシステムを開発しました。
工作機械のパトライト(緑、黄、赤)の信号線を取り出し、Raspberry Piとデジタル入力ボードを使ってサーバへ送ります。
既存の設備に大きな改造をすることなく後付けのセンサーで情報収集することができるようになりました。
こちらのシステムは株式会社KCS殿と一緒に継続して取り組んでおります。
MT-Connectを利用した情報収集を模索
現在は上記のシステムから発展して工作機械についているNC装置からネットワーク経由で加工プログラムの実行状況を取得する仕組みを利用したシステムを開発しています。
こちらのシステムでは、MT-Connectという工作機械のIoTで標準化されたプロトコルを使用します。
ファンレス小型PC(Windows10 PRO)にタッチパネル付き液晶パネルを組み合わせた専用端末を製作しています。
こちらのPCと工作機械をネットワークで接続してMT-Connectの仕様に従って通信を行い、加工プログラムのデータを取得しています。
自動車部品の生産ラインでの生産管理
2020年より自動車部品の生産ラインにある工作機械の稼働状況を取得、集計して生産数、稼働率などを可視化し改善するためのシステムの開発案件を進めております。
こちらのシステムもRaspberry Piと機械からの信号を組み合わせた形でデータを収集し、サーバで集計、グラフ表示などを行うものになります。
参考資料